FXには証拠金対策が必要です
FXトレードでは、あらかじめFX会社へ証拠金を入金して、証拠金の額に応じて適切なレバレッジでトレードする事になります。
ですので、極端に言えば証拠金1万円でもトレードを行う事が可能です。
そして、証拠金がどんどん増えていけばそれだけ取引可能な資金が増えていきますので、結果としてより多くの為替差益を稼げる可能性が高くなります。
ただ、負け続けると証拠金がゼロになる可能性がありますが、その前にFX会社からマージンコールやロスカットと呼ばれている連絡が来ますので、証拠金は必ずしもゼロにはなりません。
ちなみに、FXトレードではマージンコールやロスカットが重要になります。
これらは一体どういう意味なのでしょうか？
今回は、マージンコールやロスカットなどについて紹介します。
マージンコールとロスカットは自分を守るために必要
FXトレードでは、数倍から数百倍の金額の証拠金で取引することができますよね。
という事は、利益が出れば大きいですが、大きな損失が出る可能性もあるハイリスク・ハイリターンとも言えます。
利用者からすれば、
損失を出したくない
という気持ちが大きいと思います。
大きな損失を出さないようにするために、大切な制度が「マージンコール」と「ロスカット」です。
ほとんどのFX会社は、「マージンコール」と「ロスカット」という制度を取り入れています。
マージンコールとロスカットは自分を守るために必要なのね
この「マージンコール」と「ロスカット」について知っておきましょう。
マージンコールとは？
マージンコールって何だろう？
という人のためにまず、マージンコールについて解説します。
自社の顧客の証拠金がある一定以下に減らないように、FX会社のトレードシステム内に証拠金がこのレベル（マージンコール）になったら警告を出す機能が組み込まれています。
そして、マージンコールレベルになった場合、顧客に警告がメールなどで行く事になり、このマージンコールが来たら顧客はFX会社へ追加の証拠金を入れる必要が出てきます。
マージンコールは、FX会社によっては「アラーム」や「アラート」とも言われることがあります
ですが、このマージンコール、後述するロスカットとは異なりコール自体に強制力はありませんので、マージンコールが来たから必ず証拠金を入金する必要はありません。
ただ、マージンコールはロスカットへの入口になりますので、そのまま放置していれば今後必然的にロスカットに繋がりますので、出来る限り追加の証拠金を入れる必要があります。
マージンコールはロスカットになる前に損失している事をメールなどで教えてくれるのね
マージンコールレベル
マージンコールレベルとは、マージンコールを出す証拠金の残高レベルの事ですが、このレベルは各FX会社によって異なっているので、利用するFX会社のルールを確認しておきましょう。
FX会社によってはマージンコールがないところもあるので注意
多くのFX会社では、大抵は各社必要証拠金の50～70％前後に設定している場合が多くなっているようです。
例えば、必要証拠金が200,000円だったとすると、証拠金残高が100,000～140,000円以下になったらマージンコールの警告が来る事になります。
ただ、これはあくまで大抵のFX会社になりますので、より正確なマージンコールの基準は取引しているFX会社でご確認下さい
マージンコールを受け取った時にする事は？
マージンコールを受け取ってしまったらどうしたらいいの？
もしもマージンコールを受け取った時には、損をする事を覚悟して取引する金額を減らすか、追加で入金をしましょう。
そのままで何もしなくても良いですが、そうなると相場が良い方向にならない限りロスカットになる可能性が高いです。
ロスカットとは？
ロスカットって何？
先程のマージンコールと同様に、FX会社では自社の顧客の証拠金がある一定以下に減らないように、FX会社のトレードシステム内に自動的に損切り注文（ロスカット）を行う機能が組み込まれています。
そして、FX会社のシステムによりこのロスカットが決行されると、今まで保有していた全てのポジションが一斉に強制決済されて、保有していたポジションが全て無くなる事になります。
ロスカットは損失が膨らみ過ぎた時にFX会社が取引を強制的に終了させる制度の事なんだね
つまり、ロスカットが行われてしまうと、証拠金がほとんど無くなってしまい、保有していたポジションも無くなってしまう、つまりFXトレードにおけるどん底状態になってしまいます。
ですが、後述するロスカットレベルによっては、多少なりとも証拠金が残りますので、残った証拠金で再出発出来る可能性もあります。
ただ、時には突如とした大暴落や大暴騰などによって、FX会社のシステムでロスカットの処理が間に合わず証拠金以上の損失が出る可能性があります。
ですので、証拠金が無くならない様に、資金には余裕を持ったポジション管理を行った方が良いです。
ロスカットレベル
先程のマージンコールレベルと同様に、このロスカットレベルも各FX会社によって異なっており、大抵は各社必要証拠金の20～30％前後に設定している場合が多くなっているようです。
FX会社によってはマージンコールなどもなく急に強制終了となる事もあるので注意しましょう
例えば、必要証拠金が200,000円の場合には、証拠金残高が40,000～60,000円以下になったらロスカットされる事になります。
取引要項やルールについては、利用しているFX会社の質問コーナーなどに説明があったり、自分の口座管理画面でも確認ができたりするので見ておきましょう。
ただ、これはあくまで大抵のFX会社になりますので、より正確なロスカットレベルの基準は取引しているFX会社でご確認下さい
まとめ
マージンコールとロスカットについてまとめると、次のように言えます。
マージンコールは、ロスカットの前の大きな損失が起こっている事を知らせてくれます。
ロスカットは、全財産を失わないためにあります。
マージンコールとロスカット両方がある場合、ロスカットしかない場合、どちらもない場合がありますが、どちらも、利用者を守るためにあるので利用できるFX会社であればルールを確認し、有効に使いましょう。
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