FXスキャルピングは少し特殊な手法です。
その特殊性から、お勧め出来る人もいれば反対にお勧め出来ない人もいます。
もっともこれはスキャルピングに限った事では無く、スイングトレードやデイトレードなど他のトレード手法にも当てはまる事です。
トレード手法はそれぞれ適している人、そうでない人がいるのです。
スキャルピングに適していない人って、どんな人のこと?
一言で適している、適していないといってもどういった人がそれに当てはまるのか分からない人もいると思います。
今回の記事では、FXスキャルピング手法をお勧め出来ない人について説明します。
どういった人がスキャルピングに適していないのかが分かっていないと、短時間で大きな損失を出してしまう可能性があるので注意が必要です。
スキャルピングとは?
そもそもスキャルピングとはなにかということを正しく理解できていなければ、当然お勧めすることは出来ません。
FXには主に以下のような4つのトレードスタイルがあります。
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
- ポジショントレード
スキャルピングは、FXにおいて代表的なトレードスタイルのひとつです。
スキャルピングは1日の間に小さな利幅を狙って、何度もトレードを繰り返すことで利益を積み重ねていくという手法です。
「塵も積もれば山となる」を体現したような手法ですね。
初めは数銭といった小さな利幅から取引を始めてから、慣れてきたらこの利幅を徐々に上げていくことで最終的により大きな利益を得られるようにもなります。
但し、トレード回数が多いということはそれだけ手数料を取られるということでもあり、コストの高い手法となっています。
スキャルピングがおすすめ出来ない人とは?
スキャルピングがどういったものなのか大まかに説明したところで、今回の記事の本題になります。
スキャルピングがおすすめ出来ない人には大きく分けて以下の3つのタイプがあります。
- 一瞬の素早い判断が苦手な人
- 為替の相場に対して集中することが出来ない人
- 素早いパソコンの操作(主にマウス操作)が出来ない人
当てはまっているかも・・・。
という人もいるかもしれません。
でも、どうしてこのタイプの人はスキャルピングがお勧め出来ないのかしら?
その理由をこれからタイプ別に説明していきます。
一瞬の素早い判断が苦手という人
このタイプの人は当然ながらスキャルピングはお勧め出来ません。
先ほども説明した通り、スキャルピングは小さなトレードを繰り返し積み重ねていく手法です。
1回のトレード時間は数秒から数分と極めて短時間となっています。
つまり、この短時間の間に頭をフル回転させて、利益確定や損切りなど、トレードに関わる判断を迅速に行わなければならないという事です。
この一瞬の判断を躊躇ってしまうと、瞬く間に損失が拡大してしまう可能性が高くなります。
利幅が小さい分損失も小さいですが、1回の損失でそれまでの利益が帳消しになる可能性も少なくありません。
また、実際にエントリーポイントや決済ポイントがきたにも関わらず、迷いが生じて即決出来ずその後のトレード結果に大きな影響を及ぼしてしまう可能性があります。
エントリーしたいけど、負けたらどうしよう・・・
決済ポイントだけど、もしかしたらまだ上がる(下がる)かもしれないし・・・
など即断即決が重要となる売買ポイントで迷いが生じると、せっかくのチャンスを逃してしまったり損切りのタイミングを誤ってしまったりして、結果的に大損失に繋がる恐れがあります。
ですから、為替レートが決められた売買ポイントにきたら迷わずエントリー、あるいは決済するといった即断即決が出来ないという人にはスキャルピングはお勧め出来ません。
為替相場に対して集中する事が出来ない人
スキャルピング手法では小刻みに動く(または大きく動く)為替相場から、為替差益を稼ぐために狙いを定めてトレードする必要があります。
エントリー中はもちろんですが、エントリー前から集中してチャートを見ていなければトレードチャンスを逃してしまう可能性があります。
トレード回数が多い分チャンスも多いからこそ、チャートを常に注視しておかなければいけないということですね。
1回のトレードで得られる利益が少ない分、このチャンスをどれだけ見逃さずものにできるかで運用効率が大きく変わってしまいます。
かなり高い集中力が必要となるため、短時間ですが相当な体力をつかいます。
ひとつの事に集中できずに途中で飽きてしまう、なにか他のことと同時でないと集中できないといった状態では十分な結果を出すことが出来ません。
そのため、短時間でも為替相場のみに集中することが出来ないという人にはスキャルピングはお勧め出来ません。
素早いパソコン操作(主にマウス操作)が出来ない人
スキャルピングは短時間で、何度もトレードを繰り返えすので、売買注文を行う度にパソコン操作が必要になります。
パソコン操作に慣れていない事で、変な箇所で注文したり注文操作自体に遅れが出たりして、意図せぬ損失が出てしまう可能性があります。
せっかくトレードチャンスがきて即断即決が出来たのに、パソコン操作が苦手なせいでチャンスを逃してしまった、あるいは思わぬ損失を出してしまったなんてことになるかもしれません。
そんなことになったら悔やんでも悔やみきれませんね。
パソコン操作はFXにおいて基本中の基本ですのでスキャルピングに限らず、FXをするのであれば最低限のパソコン操作には慣れておきましょう。
また、スキャルピングは特に一分一秒を争う手法なのでパソコンの動作環境が悪いと話になりません。
ネット環境や動作環境が悪くチャートの反映に遅れが生じている、なんてことが起きてしまってはもはやFXは出来ません。
パソコン環境が悪くパソコン操作にも慣れていない、的確な操作が出来ないという人にはスキャルピングはお勧め出来ません。
まとめ
今回の記事の内容をまとめると次のようになります。
- スキャルピングはFXのトレードスタイルのひとつ
- 短時間でトレードするため即断即決が出来ない人はお勧め出来ない
- 高い集中力が必要なので集中が続かない人はお勧め出来ない
- 的確なパソコン操作が必須のため操作に慣れていない人はお勧め出来ない
スキャルピングは利幅が小さいのでリスクが低く、トレード回数も多いので経験を積むには良い手法と言えますが、誰しも向き不向きというものがあります。
短時間でのトレードで利益を出せるのでまとまった時間が取れない会社員の人などにはピッタリの手法ではありますが、スキャルピングをするにはどういったスキルが必要なのかということを正しく理解しておきましょう。
特別なスキルは必要ありませんでしたが、スキャルピングを行う際は今回の記事で挙げていた内容を意識してトレードをするようにしていきましょう。
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