FX相場は大きく変動する事はないだろう。
大暴落する事があるとは聞いた事があるけれど、実際にFXをしていて大暴落した事はないわ!
などと思っている人もいるかもしれません。
実際に大暴落を目の当たりにした事がなければ、なおさら信じがたい事かもしれませんね。
ですが、稀に大暴落を起こす事があるのです。
今回は、大暴落した時にどのように対処したら良いのかについて紹介します。
FX相場ではごく稀に大暴落が起こります
突然に起こる大暴落!
長らくFXトレードを行っていると、ある日突然クロス円の為替レートが雪崩のように下落または逆に大暴騰する場面に出くわすものです。
もっとも、こういった大暴騰や大暴落は1年に何回もあるという訳ではありません。
ちなみに、私も過去に何回か大暴落や大暴騰の場面に出くわしましたが、その中でも脳裏に焼き付いているのが、日本国民であれば忘れもしない2011年3月17日の大暴落でした。
2011年3月17日と言えば、東日本大震災が起こってから6日後ですが、通常地政学的リスクがあると該当国の通貨が売られるため、東日本大震災が原因であれば大暴落ではなく大暴騰になるはずです。
でも、この時は大暴落になったのです。
なぜ大暴落が起こるのか
なぜ大暴落してしまうの?
FXだけではなく株にも言えるのですが、相場が急に暴落する事があります。
暴落とは、今まで上に上がっていて安定した相場が、下に下がっていく事です。
大暴落=フラッシュクラッシュとも言われます。
なぜ、大暴落が起きてしまうのかが気になりますよね。
ほとんどの場合には、機関投資家=AIを活用したコンピューターアルゴリズムが自動売買を行う事が原因とされています。
数秒単位で大量の売買が行われているので、変化がある事ですぐにFX相場が変化します。
ですが、この機関投資家が動く原因としては経済的な事が主なので、よく大暴落が起こる理由としては、大きな出来事としては経済的な事というように挙げられます。
経済的な事と言うのは例えば、「テロ」や「災害」、「大統領選挙」などなど日本だけではなく世界で起こるさまざまな経済状況が変化するような出来事からFX相場が動くのです。
為替相場の大暴落に対処するためには?
2011年3月17日の朝だったと思いますが、USDJPYやEURJPYをはじめ、ほぼ全てのクロス円がものの数分間で300pips以上の大暴落になったのです。
それはもう、何が起こったのか分からずに、ただただ為替チャートを眺めているだけしか出来ませんでした。
何が起こったの?
この場合、仮にUSDJPYを10万ドルの買いポジションを保有していたら、数分間で30万円以上の損失にもなってしまいます。
数分間で30万円の損失なんて、資金が少ない方にとっては再起不能になってしまいかねません。
そして、この大暴落によって多くの個人トレーダーが強制ロスカットになってしまい、これらのロスカットがさらに下値に置いてあったストップ注文も巻き込んで大暴落になったようです。
その結果、USDJPYの最安値が76.25円という、今まで見た事の無いような数字となって表れたのです。
さすがに当時は、ここまで下落するとは誰も予想していなかったようなので、為替相場は一時パニックになっていました。
誰も予想していないという事は、つまり為替レートがこれほど下落するとは思っていないため、ストップ注文をかなり深めに、またはストップ注文を入れていなかったのではないかと思われます。
そうでなければ、あれほどロスカットの連鎖が起こる事は考えられないからです。
ただ、為替相場では、ある日突然このような大暴落や大暴騰が起こってしまうのです。
まさか起きないだろう
まさかここまで下がらないだろう
と思っていても、それが起こってしまいます。
ですので、為替相場で大暴落や大暴騰が起こった場合に備えて、保有しているポジションにはしっかりとストップ注文は入れて置く、FX口座の資金に余裕を持たせるなどのリスク管理が重要になってきます。
この他にも、流動性の低い時にはエントリーをしないようにしたり、ロスカットを設定しておいたりしておくと良いですよ。
特にFX初心者の方は、いきなり大暴落や大暴騰が起こってからでは対処する事が難しくなりますので、事前のリスク管理が非常に重要になります。
まとめ
FX相場では、いつでもどのような時でも急に大暴落が起こる可能性があります。
それは、急に起こるのでいつ起こるのかは誰にもわかりません。
予測していない時に、急に大暴落が起こると資産が無くなるのをただ見ているだけしかできません。
特に、FX初心者であれば予測しにくいのでなおさらです。
ただ、暴落してしまうとFXは初心者でも、資産を全て投資している人でも構わずに暴落していきます。
それだけは、絶対に避けなくてはいけません。
急な大暴落で財産を無くさないためにも、次のような対処法を知っておきましょう。
- ストップ注文をしておく
- FX口座の資産は余裕をもって入れておく
- 流動性の低い時にはエントリーをしない
- ロスカットを設定する
何かあった時では遅いので、対処法を大暴落に備えてリスク管理をきちんとしておく事が大切です。
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