FX会社では分別管理と信託保全は重要
FXを始める前には、FX会社を選ばなくてはいけません。
そこでよく言われる専門用語として、「分別管理」と「信託保全」という言葉があります。
分別管理と信託保全ってどういう意味?
と思う人もいるかもしれません。
今回は、分別管理と信託保全について紹介します。
FXトレードは全て自己責任!自分自身のコントールが勝利の秘訣!
FX会社選びでは資金管理方法が重要になります
私達がFXトレードを始めるためには、現在日本または海外に数多くあるトレードシステムを提供しているFX会社の中から自分の目的に合った会社へ口座開設を行う必要があります。
ちなみに、自分の目的というのは、日中何時でも為替チャートに張り付く事が出来る方であればFXスキャルピングやデイトレード、そうで無い方であればスイングトレードなどのトレード手法の事になります。
また、自分が用意する事が出来る資金によっては、FX会社が求めている最低証拠金に満たない場合もありますので、自分が用意出来る資金での運用が可能な会社を選ぶなどです。
それはともかく、普段自分が汗水垂らして稼いだ大事な資金なので、FX会社を選ぶ際にはFXトレードシステムの使い易さと共に資金管理がしっかりされている会社を選ぶ必要があるのです。
大切な自分の資産を使うのだから、FX会社を選ぶ時には資産管理方法がきちんとしているところがいいよね。
FX会社の分別管理とは?
FX会社の分別管理ってどういう意味だろう?
分別管理というのは、FX会社が保有している資産とFXを利用する人が預けた証拠金を別々に保管するという事です。
基本的にFX会社では、万が一自社が経営破綻した場合に備えて、自社の資金と顧客から預かっている資金を別にして管理=分別管理を行っています。
そして、この分別管理を行う事によって、万が一FX会社が経営破綻したとしても顧客の資金は債権整理される事無く守られるのです。
そのため、あなたがFX会社を選ぶ際には必ず資金の分別管理を行っている取引会社を選ぶ必要が有ります。
ただ、大手の会社では資金の分別管理は当たり前になっていますので、それほど神経質になる必要は有りません。
分別管理は、全ての金融商品取引業者に義務付けされている法律で、FX会社だけではなく株や証券会社、投資信託なども対象となっています。
FX会社での分別管理の方法とは?
分別管理の方法にはどのような方法があるのだろう?
ここからは、少し重要になってくるのですが、FX会社における分別管理の方法には「信託保全」「提携先の銀行へ預ける」「社内の別の金庫に保管する」という大きく分けて3つの方法がありますので、ここで説明します。
信託保全
信託保全ってどういう意味?
この信託保全ですが、簡単に言うとFX会社が信託銀行に依頼して、顧客の資金を毎営業日または一定期間後に預け入れるという資金管理の方法になります。
そして、顧客の資金をこの信託銀行へ預け入れておく事によって、万が一会社が経営破綻しても差し押さえの対象にはならない=債務整理の対象になる事が無くなるのです。
FX会社と言ってもそこは普通の会社と同様に、利益を出してナンボの世界なので、赤字が膨らめば経営破綻のリスクが有りますので、万が一のリスクを考えればこの信託保全はとても重要になります。
提携先銀行へ預ける
これは、FX会社が提携または取引している銀行へ顧客の資金=証拠金を預けるという方法になります。
つまり、簡単に説明するとFX会社の口座に顧客の資金も入ってしまうという事になるのです。
もちろん、FX会社によっては、取引する銀行へ自社口座と顧客用の口座の両方を持っている可能性もありますが、基本的にはFX会社の名義によって管理される事になります。
すると、万が一自分が選んで開設したFX会社が経営破綻した場合には、銀行の口座内の自社及び顧客の資金はFX会社の資産として差し押さえの対象になってしまうのです。
わかりやすく例えると、FX会社に証拠金として現金で20万円を預けたとすると、FX会社は預かった20万円を提携している銀行へ預けます。
もしも、その銀行が倒産した場合、その銀行が所有している資産という事になるので預けた20万円は差し押さえられるという事になります。
FXを始めるために預けただけなのに、銀行が倒産したらその預けた資産が無くなってしまうのね。
FX会社の資金はともかくとして、自分の預けた資金までも差し押さえになってしまっては、とてもやり切れたものでは有りませんよね?
ですので、FX会社を選ぶ際には、顧客の資金を提携先銀行へ預けているFX会社は選ばない事をお勧めします。
社内の別の金庫に入れておく
近年ではあまり無いと思われるこの分別管理方法ですが、社内にある複数の金庫に自社資金とは別に顧客の資金を保管しておく方法になります。
ただ、この方法では、自社の資金繰りが悪化した時に顧客の資金が入った金庫から資金を調達したり、金庫が社内にあるため社員による横領の恐れがあったりしますので、正直なところリスクの高い方法になります。
この社内で別の金庫に入れておく方法はリスクが高いね!
ちなみに、この方法はFX会社が経営破綻した場合には、問答無用で差し押さえの対象になる事は言うまでもありません。
どの方法が安心できるのか
どの方法がいいだろうか?
上記のように、ここまでFX会社の分別管理について説明してきましたが、3つの中でどの方法が良かったでしょうか?
3つの方法の中で、一番のお勧めは信託保全を導入しているFX会社になります。
信託保全であれば、会社の資金と顧客の資金が完全に分離されていますので、万が一会社が経営破綻しても安全です。
ですが、信託保全の内容によっては保証する対象となる通貨が「円」だけだったり、保証金額の上限があったりする事もあるので注意が必要です。
ちなみに、「FX会社が信託保全を導入しているのか否か?」については、会社のホームページに記載が有りますので、FX口座を開設する前に必ず確認する事をお勧めします。
信託保全があってもよく調べないといけないね!
まとめ
分別管理とは、FX会社が保有している資産とFXを利用している人から預かった証拠金を別々に保管する事です。
この方法によって、資産を一度に全て無くす事はなく、どちらかを失ったとしてもどちらかは守られるという事になります。
分別管理の方法には、次の3つの方法があります。
- 信託保全
- 他の金融機関へ預ける
- FX会社の社内にある別々の金庫に保管する
この方法の中で、一番お勧めなのは信託保全です。
FXを解説する前には、まず自分の資産を守るためにFX会社を確認し、よく調べてから開設をしましょう。
コメントを残す