みなさんはキャッシング枠と年収の関係をしっていますか？
私たちが消費者金融のキャッシング、またはクレジットカードのキャッシング枠を利用するためには、各消費者金融が設定しているキャッシング審査を受けて審査に通る必要があります。
キャッシング審査を受けるにあたって何が重要になるのかしら？
信用情報です！
信用情報って、たとえば？
利用者様の勤務先や勤続年数、居住年数や他社借入状況、また今後の返済能力を確認するために年収の申告も必要になります！
やはり、信用情報ということだし年収が低いとお金を借りることはできないのかしら…。
いいえ、そんなことはございませんが、消費者金融やクレジットカード会社としても審査申込者の現在の勤続年数や年収等の情報を分析して今後の返済能力を確認する必要があります。
よって、この年収が多い事に超した事はありませんね。
ただ、審査への申し込みを行う人の中には、
キャッシング枠の年収についてどのくらい必要なのか？
が良く分かっていない人がいるようなので、今回の記事で説明します。
キャッシング枠は総量規制の対象になります
みなさん、総量規制はご存知でしょうか？
総量規制は賃金業法に含まれるものであり、消費者の過度な借入を防ぐため、借入は原則年収の1/3までに制限されているのです。
消費者金融のキャッシングはもちろんですが、クレジットカードのキャッシング枠も総量規制の対象になっています。つまり、総量規制の対象となっているという事は、このキャッシング枠は年収の1/3を超える金額に設定する事が出来ません。
例えば、あなたの年収が300万円だった場合！
300万円÷3＝100万円
つまり、キャッシング枠は100万円以下に設定する必要があるのです。（厳密に言えばいきなりキャッシング枠が100万円になる事はほとんどありません）
キャッシング枠に必要な年収は人それぞれ
以上の説明からご察しかと思いますが、キャッシング枠に必要な年収は人それぞれということになります。
これを言ってしまえば身も蓋もありませんが、キャッシング審査に申込を行う人によって年収に差があるのは仕方ありません。なので、審査通過後にどのくらいのキャッシング枠の限度額が設定されるのか？については、申込者によって異なってくるのです。
ただ、あなたが現在どのくらいのキャッシング枠が必要なのか？が明確になっていれば、総量規制との兼ね合いから必要な年収額の算出が可能になりますよね。
例えば、あなたがキャッシング枠50万円を希望する場合！
50万円×3＝150万円
つまり、最低でも年収は150万円以上必要になるという事です。
しかし、この金額はあくまで現在あなたがどの消費者金融やクレジットカード会社を利用しているか、そのうえでそれが総量規制の対象となる借入を行っていない事が前提になります。
つまり、現在の他社借入状況によってはこれ以上の年収が必要になる可能性があります。
そのため、あなたが今後より多くのキャッシング枠を希望するのであれば、現在総量規制の対象となっている他社借入を減らす、または現在の年収を増やす必要があります。
なぜ総量規制を行うの？
キャッシング枠の利用限度額は、総量規制の対象になるため、年収が大きく影響してくるということはよくわかったと思います。
では、何故、キャッシングの利用に総量規制を導入したのでしょう？
本記事のテーマからは少し脱線してしまいますが、ここからはその理由について説明していきます！
貸金業法について
総量規制の必要性を詳説するにあたって、まずは貸金業法について説明します。
貸金業法とは、貸付を行う金融業者に対して規制等を定めた法律です。これは、消費者や事業者が安心安全にお金が借りることができるようにすることを目的としています。
貸金業法に基づいた借入の規則としては、総量規制以外にも、収入証明の提出、個人信用情報の提供等が挙げられます。
一見これらすべて、消費者にとっては手間や負担にも感じられますが、実際は安心安全な貸金市場を構築するために行っていることです。
総量規制で消費者は守られる
お金が足りない人にお金を貸すことは、必ずしも正義であるとは限りません。
貸し借りという以上、返すのが原則ですよね。人にお金を貸すということと、その人に債務を負わせるということは同義であるといっても過言ではないのではないでしょうか。貸す際に利子が発生するならば、負担はより重くなるのです。
お金がない弱者を相手に過剰な貸付を行うことは、決して善行とは言えず、むしろ悪徳ですよね？
総量規制はその悪徳行為を止めるためにあるものです。
消費者を借金地獄、負のスパイラルに陥ることから守るためにあるものです。
総量規制だけでなく先ほど挙げた、収入証明の提出、個人信用情報の提供もその人の返済能力をみて、後に後悔しないよう、行っているものです。
これらを理解するとキャッシング審査に対する考えや思いも変わってくるのではないでしょうか？
まとめ
- 借入は原則年収の1/3まで
- キャッシング枠は年収の1/3を超える金額に設定する事が出来ない
- 貸金業法とは、貸付を行う金融業者に対して規制等を定めた法律
- 総量規制然り、その他借入を行う際の規則は消費者や事業者を守るためにある
年収とキャッシング枠の関係性から、その関係性に影響を与えている貸金業法、総量規制についてまとめてみました。貸金業法を理解することにより、キャッシングを利用する際の様々な決まり事に対して納得の増えるものが多くなると思いますよ。
コメントを残す