親戚から「お金を貸して」とせがまれているけど、良好な関係を保つために、嫌われないように、どうやって断ればいいか悩んでいませんか。
断ると嫌われるかもしれないし、その人の今後が心配だ…
とはいっても、引き受けると自分のお金がなくなるし、これからも頼まれてしまうかもしれない。
それに借金グセがついてよくないと思うんだよなあ…
上記のような板挟みに合っていることでしょう。
私も以前、お金を貸してほしいと頼まれたことがありました。
引き受けたときもあれば、仕方なく断った経験もありましたが、振り返ってみれば断った後のほうが負担を感じずにすみました。
そこで今回、筆者自身の過去を振り返りながら調査し、借金の申し出を上手く断るには何に気をつければいいか提案いたします。
大事なことは、断りつつ、見放したわけではないよと伝えることですね。
これから説明する方法を活用すればきっとお互いのためになるはずです。
断り方を考えるとき、まずは親戚が借金をする原因を知る
どうやって断るかを考えるさいに、相手がなぜ借金を申し込むようになったのか、根本的な問題点を知ることで解決策を思いつくようになります。
どう断ればいいか判断するには、相手の事情によるよね。
その人がなぜお金を借りに来るようになったのか、そしてなぜ自分に頼み込んできたのか、どんな人柄かなどを知ることで、借金を頼まれる原因がわかってきます。
例えば、借りに来る人の家庭環境に、お金の貸し借りが身近にあったとしたら、借金が当たり前のような感覚を直すように注意を促す方法が考えられます。
自分のことを「頼みごとを断れなさそうな人」という印象を持たれているとすれば、キッパリと断る、といった対策のヒントが見えてきます。
借りに来る人の背景を知ることが問題解決への第一歩ですね。
親戚からの借金の申し込みを断るときに気をつけることは?
断る際には、相手との関係性を壊さないように心がけましょう。
どうやって断ろうか考えているうちに「負担を持つのはこっちなのに、なんでこんなに気をつかわなきゃいけないんでろう…」という気分になり、投げやりな断り方しか思い浮かばなかったりするかもしれません。
しかしここは冷静になって、親戚とはこれから先もつき合いがあることを忘れないようにしましょう。
自分も何らかの形で、その人にお願いしなければならないことが起きても珍くありません。
借金を頼む人は、借金グセがあるにせよ、「お金を貸してほしい」と頼むのは抵抗があるはずなので、それでも頼むということは、それだけ貸してほしい人のことを頼りにしているからかもしれません。
そこで無下に断ると、期待を大きく裏切られたような気持ちになり、その後の関係に悪影響を与えてしまうかもしれません。
どんな断り方をするにせよ、今後の関係性を踏まえて対応した方がいいよな。
それでは具体的な方法の解説に入ります。
親戚から借金を申し込まれたときの断り方
その1 借金をしない未来を考えてもらう
できれば相手が借金をしない生活を送るように納得してもらうことが肝心です。
相手が借金をしない生活を送ることで、今後は、自分にとっては頼みごとを断る労力がなくなるし、相手にとってはむだな出費を抑えることができます。
借金をしない生活を想像してもらうことでお金の管理意識が高まるのです。
将来の目標を持てばお金を大事にしようって気持ちになるはずだよね!
その2 別の方法で応援する
個人間でのお金の貸し借りは、条件や状況のとらえ方が食い違ったりしてトラブルになりかねません。
金銭に関する頼み事は断っても、別の手段で支援するという提案は、断った後のフォローにも効果的です。
他に借りられる手段を提案する
借りるのであれば、銀行や公的機関に依頼することをまず検討してもらいましょう。
例えば利用目的を問わず受け付けてくれる「フリーローン」や、無利子もしくは低利子で借りられる「生活福祉金貸付制度」などを提案してみましょう。
生活支援をしてくれる機関を紹介する
貸してくれる機関がなかなか見つからないというのなら、借金をすることのない生活保護の受給も一つの方法です。
受給者の事情にもよりますが、日々の費用や家賃を扶助してくれることもあります。
節約術を教える
出費を抑える方法を教えるのも効果的です。
普段どんな時にどれほどお金を使うかを聞いて、むだな出費を見つけて解決策を提案してみましょう。
例えば、ギャンブルを日常茶飯事で行うなら、自助グループに参加して我慢を覚えてもらうのもいい方法だと思う。
楽しみを、お金をかけないレジャー施設通いに変えてみると無理なく節約生活を送れるよね!
副業をすすめる
近年、自宅にいながら稼げる方法も広まってきており、始めるハードルが低くなってきています。
難しそうなイメージがありますが、まずは始めるさいに費用のかからないクラウドソーシングを利用するのも一つの手です。
ただし、顔の見えないクライアントとネット経由でやり取りを行うことが多いため、業務内容や契約条件の内容など見落としがちになるのでしっかり確認しましょう。
その3 貸しようがないと伝える
こちらも相手を傷つけない定番の断り方ですね。
「貸したくても貸すことができない」というスタンスを見せて、諦めるしかないような状況を伝えることがポイントです。
これからお金が必要になる
「養育費がかかる」「親の介護に必要なお金しかない」
といった、どうしても必要なことにお金を使わなければならないことを伝えるのが効果的です。
お金を貸すと第三者にも迷惑をかけてしまう、という理由なら相手も諦めやすくなります。
借りると、貸主以外の人にもどうしても影響が出てしまうことをわかってもらうのがポイントなんだね!
自分も借金しようか考えている
自分と同じ苦労をしている人は、自分事のように思えて負担をかけさせたくないと思えるようになります。
自分も同じ境遇であることを伝えると、共感して諦めてもらえるようになります。
貸し借りの証明書を作ることを提案してみる
証明できる書類を作成することで、どうしても借りなきゃいけないわけではなかったり、返す気がなかったりする人は諦めてくれることでしょう。
作成する際は手間がかかりますが、借りられるまでに時間がかかるため、面倒に思い引き下がってくれるかもしれません。
それにもし貸すことになっても、返さなければならない状況を作り出せる利点もあります。
借用書
借用書は、金品を貸し借りした証明書のことです。
- 貸した人は誰か
- 借りた人は誰か
- 貸した金額
- 利子率
- 返してもらう期日
- 返してもらえなかった場合の処置
上記のような内容を記録する書類のことです。
用意するには、ダウンロードしたり、市販で購入したり、個人で作ったりする方法があります。
「詳しく記載されている」「双方に不利がない」「法律に触れない」ことが有効になる条件です。
公正証書
高額なら特に公証人に公正証書を発行してもらうことをおすすめします。
公証人とは、裁判官や検察庁などを長年経験して法務大臣に任命された人のことで、手数料を支払うことで公正証書を作ってもらえます。
支払いが滞った場合、裁判で確定判決を受けなくてもすぐに差し押さえが可能になるのです。
でも、個人間で作成した借用書のほうが手早く作れて作成費用があまりかからないんじゃないだろうか…
確かに手軽さで言えば借用書の方が便利な印象がありますね。
しかし、借用書だと法的な効果がないので差し押さえができるとは限らないし、条件に不備が生じる可能性があります。
確かに市販の借用書は当事者の事情に合っているとは限らないし、専門家ではない自分たちで作るのも難しそうだから、用意するなら専門家に依頼した方がてがたいな…
まとめ
- 借金の原因を知ることで、解決の糸口が見つかる。
- 断るときに大事なことは、相手との関係性を壊さないように注意すること。
- お金に余裕のある生活を目標にして、借金をしないのが理想。
- 他の方法で応援することで、断った後のフォローができる。
- 余裕がなくて貸したくても貸せないと言うことで、諦めるしかないとわかってもらえる。
- 証明書を提案すると、手間をかけたくない人や、返すつもりがない人は諦めやすい。貸すとしても返してもらえるようになる。高額ほど特に公正証書がおすすめ。
お金の貸し借りの約束をしていても、後から何らかの理由で返せなくなったとなると、約束と借主の言い分のどちらを優先すればいいか、判断が難しい場面が訪れるかもしれません。
そうならないように、まずは借金を作らずに相互のためになる方法を検討されることをおすすめします。
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